2007.01.03
今年の正月休みこそやろう、と思っていたことをやってみました。
まずタブレットの塗り替えと、ケーブル着脱式への改造。
2001.1月に購入したWacom Intuos i-900。下の画像は当時撮影したもの。
あまりの散らかりっぷりにフィルターかけてみました;
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オーバーレイシートは何度か交換したのでまだキレイ(表面のコーティングが剥がれやすい。ガリっと感触があったときはペン先でなく大抵シート側が剥がれてる。写真で汚れて見えるのは紙を挟んでいたとき入り込んだゴミ。ABS樹脂側に融着している)なんですが、ABS樹脂部分は経年変化に加えタバコのヤニ、ケシゴムのカスなんかで、それはもうお見せできないくらいキチャナクなっていて。
ケシゴムのカスってプラスチックに付着したまま放っておくと、融着して取れなくなってしまうんですよね。
右利きなので右半分だけ、表面の梨地(プラスチックのザラザラした部分)がすっかり消えて、物が映りこむくらいテカテカに(笑)
Befor
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どんだけ汚れていたのか怖いもの見たさで見てみたい方は
こちら
After
取りあえず失敗したら今度こそ買い換えよう、くらいの気持ちで分解開始。
隠しビスは無く、4つ角のビスと、上下2箇所ずつ+左1箇所、計5箇所の爪を外すとケースは開きます。
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内部は、上から基板・絶縁板(?)・電磁波防止用(?)の鉄板が入っていて、基板の一部も電磁波防止のためか上蓋に接着された鉄板に挟み込まれるように入っています。
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筆圧感知とか、どんなセンサーが入っているのかワクテカで開けてみたのですが、拍子抜けするくらい基板の部品点数は少ない。
どうやら筆圧感知の要はペン側にあるようです(道理でペンの単価が高いわけだ)。
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パイロットランプカバーの透明アクリルパーツは、はめ込んであるだけで逆向きには入らない様になっています。
組み立て時に迷うことは無さそう。
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USBケーブルは基板上のコネクタに差込みになっており、引っこ抜いて加工できるのでUSBメス側コネクタの埋め込み作業は楽にできます。
USB延長ケーブル(オスxメス)を適当な長さでブッタ切り、メス側の被服をカッターで切開。
裸になったコネクタを当てがい、アタリを付けてタブレットのケースを削る、削る、削る。
僕は不器用なくせにせっかちなので、ヤスリなんか使わずニッパーとカッターで加工したものだから角が一部欠けちゃいました。てへ。
(見えない所なのでキニシナイ)
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デジカメなんかに良く使われているタイプ(mini-B)のメスがあれば、こんなに大きく削らなくても済んだのだろうけど、ショップで見つからなかったのでAタイプで強行。
メス側コネクタは、ぐら付かないようにタブレット下側ケースにホットボンドで接着。
ケースからコネクタが少し飛び出していますが、僕が不器用なだけで面位置で納めるくらいのスペースは十分にあります。
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USBケーブルは、導線被服の色や本数が規格化されている(ハズ)なので、同じ色同士を結線しておしまい(使用したUSB延長ケーブルの導線が極細タイプだったので皮むきが面倒だった)。
タブレット基板側のコネクタからは線が5本出ているのだけど(USBケーブルは通常、赤・白・緑・黒の4本)つや消し黒の線はアースと思われるのでスルー(しちゃって良いのか?)。
結線した4本をそれぞれ半田付けして絶縁、アルミ箔を巻いてメッシュを被せて絶縁テープでグルグル。
電子工作の知識がある方じゃないので、接触不良やショートしなきゃ良いや、くらいの気持ちで。超適当。
余ったUSB延長ケーブルのオス側は、そのままタブレットに元々付いていたケーブル(こちらは規格通り線4本)と結線し、オスxオスのケーブルに加工してこのタブレットに使用します。資源は無駄なく。
超完成
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下側ケースが塗られていないのは、先にコネクタを接着してしまったの(マスキングすりゃいいだけですが)と、塗料自体が足りなかったから。見えないし、まあいいか。
計画性ナッシング。
使用した材料
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USB延長ケーブル 30cm AタイプオスxAタイプメス 780円
染めQ エバーグリーン 70ml 780円
染めQクリーナー 100ml 600円
その他
耐水ペーパー#1000,#2000 20~30円/枚
マスキングテープ、カッターの刃、ホットボンド、半田こて、半田、絶縁テープ
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なるべく綺麗に見える写真を選んで誤魔化してますが、冷え切った部屋でスプレー缶を暖めずに塗装したため(いや、僕の塗り方が下手なだけ)、本当はかなり塗りムラが出来ています。
プラへの塗装なので染めQでなくても良かったのですが、乾燥時間が速い(通常のラッカースプレーだと、ダンボール等で乾燥箱を作ってやらないと乾燥するまでにホコリが付着してしまう)のと、塗膜が丈夫そうなので使ってみました。
汚れ落とし兼下地作りでペーパーを当てたのですが、いきなり#1000では細かすぎた。失敗。
融着したケシカスを落とすのに、カッターの刃をスクレイパー代わりにして削り取り、ペーパーで磨いても、染み込んだようなシツコイ汚れは落とし切れなかった。
もっと目の粗いペーパーでガリガリやらないとダメみたい。塗装の下地作りの大切さを思い知りました。
脳内完成予想図は、梨地をツルツルになるまで磨いて光沢仕上げになるハズ・・・だったのですが、#1000のペーパーで表面をある程度均しておけば、スプレー顔料の微粒子によりイイカンジに梨地になります。
実際#2000はほとんど使わなかった。
光沢仕上げにするには別途クリアコートを吹くと良いみたいです。
余談
一番上の写真のように、モニタがCRT(17インチ)だった頃はキーボードを机上に置くスペースが無かったので天板下のトレイにキーボードを置くレイアウトでした。
ただ、これだとタブレット使用時にキー操作が出来ない(その辺はスマートスクロールとタブレットのFnボックスで補完してました)。
2006.1月に液晶モニタを導入して机上が広くなったものの、A4タブレットの奥にキーボードの配置では、今度はキーボードが遠すぎて使い辛い(A4タブレットの奥行き = 僕の肘から親指の先くらいあるので)。
なので、タブレットのFnボックスが使えなくなるけれどキーボードをタブレットの上の方に重ねて置いて、操作エリアを手前に移動することで2007年現在落ち着いてます(ワイドモニタでA4タブレットを使うと、縦横比保持設定では操作面が上寄せになり操作面手前側は使用されないので、後のページでマッピングの詳細について説明してあります)。
実は半年ほど前PTZ-631Wも購入したのですが、店頭で触って良しと思ったのに、実際に家で使ってみると思った以上に操作面が小さく、トラックパッドは邪魔だわFnボタンは硬いわで結局馴染めず、わずか3.5ヶ月で転売屋さんにドナドナされていきました。
その名残で2番目の写真にIntuos3専用クラシックペンが使いもしないのに写っています。グリップペンは店頭で触った時点でこりゃダメだと思ってクラシックペンも同時購入したのです(太過ぎるってのもあったけどグリップがゴムというよりシリコーン?あのヌルヌル感がイヤ)。
あの時PTZ-930と散々迷って、大は小を兼ねるとは言うけど、小さいってことはいい事ダヨネと自己完結して631Wを買ったのでした。
このときはカメラ無かったのでケータイでスナップ。指ぬき手袋はデフォ。兼タブレットクリーナーだったりします(笑)
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全体の質感とか、手にしたときのヨロコビみたいなものは明らかにIntuos3のが素晴らしいのですが、ぶっちゃけ僕の能力ではFAVOのA4ワイドが(もし)あればそれで十分みたいな(尊敬している絵師の方々が、Intuos2の発売以前に描かれたCGにも遠く及ばないしなぁ...orz)。
PTZ-1231Wともなると、これはもう、キーボードの置き場所に悩むとかそういうレベルじゃなくて、A4タブレットをタテ向きにして2つ横に並べた外寸よりも大きい(新聞紙の1面より大きい!)。このまえ初めて現物を見たのですが、あまりの巨大さに噴出しそうになった;