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画像解像度という表記が一般的。ラスター画像を構成するピクセル(1*1 pixelの面 = ビットマップピクセル)の総数を、横縦1辺当たりのピクセル数の乗算式で表す数。
ただし「画像解像度を2倍にする」のように使われる場合は、総数の2倍でなく1辺当たりのピクセル数を2倍にすることを指す。
1ピクセル角の面が拡大されて4ピクセル角になっても、元のピクセルは1色しか情報を持っていないため色数は変化せず(何も画質補完が行われない場合)画像は荒くなる。
整数倍の拡大にならないケースや縮小では、同じくピクセルは1色しか情報を持つことができないため、周囲のピクセルの色情報を元に中間色で補完される。これがアンチエイリアスの基本。
画面の解像度(画面のプロパティ→「設定」参照)。ディスプレイ解像度という表記が一般的で、モニタ本体の画素の総数を、横縦1辺当たりの画素数の乗算式で表す。
モニタ画素の総数が同じでも、ドットピッチが異なれば表示される画像の見かけのサイズは変わる。
ドットピッチ = モニタ上の1画素の中心から隣の画素の中心までの長さ
下の表は現在CG用途で一般的なモニタ画素数とその規格名(本来はモニタ画素数のみを示す規格名称ではなく、規格化されていない物も含むので俗称と言う方が正しいかもしれない)
※SVGA以下のサイズは既に一般的でないと思われるので省略する
規格 | モニタ画素数 (X*Y dot) |
X:Y比 | 対角インチ別にみる スクリーンdpi |
XGA | 1024*768 | 4:3 | 15in = 85.333dpi 17in = 75.294dpi |
SXGA | 1280*1024 | 5:4 | 17in = 96.424dpi 19in = 86.274dpi |
SXGA+ | 1400*1050 | 4:3 | _ |
UXGA | 1600*1200 | 4:3 | 20.1in = 99.502dpi 21.3in = 93.897dpi |
ワイド液晶 | |||
_ | 1280*768 | 5:3 | 15.4in = 96.930dpi 17.0in = 87.807dpi |
WXGA | 1280*800 | 16:10 | 15.4in = 98.015dpi 19.0in = 79.444dpi |
WXGA+ | 1440*900 | 16:10 | 19.0in = 89.375dpi |
WSXGA+ | 1680*1050 | 16:10 | 20.1in = 98.564dpi 22.0in = 90.052dpi |
WUXGA | 1920*1200 | 16:10 | 15.4in = 147.023dpi 17.1in = 132.407dpi 24.1in = 93.948dpi |
WQXGA | 2560*1600 | 16:10 | 29.8in = 101.304dpi 30.0in = 100.629dpi |
対角インチ数に対するスクリーンdpi(表示解像度)はカタログ上のインチ数で計算。カタログでは1/100inch以下の端数は四捨五入されて表記されるため、実際のdpi数とは異なる。 |
モニタ表示解像度という表記が一般的。モニタ画素数が総数であるのに対し、スクリーンdpiは画面上の実寸値で1インチ当たりのモニタ画素数を表す。液晶モニタでは、ドットピッチに依存する固定値となる。
モニタ上の1画素の大きさは物理的に変更することが出来ない(CRTを除く)ため、プリントサイズで表示する機能を持つアプリケーションでは、アプリケーション側の設定でスクリーンdpiを正しく設定すると、印刷解像度の設定値に関わらず、用紙設定のサイズを原寸大で表示することが出来る。
「画面のプロパティ」→「設定」→「詳細設定」→「全般」タブの「画面のDPI設定」(通常の大きさ96dpi)と非常に紛らわしいが、前者はグラフィックスエディタ上で用紙を原寸表示するための設定値で、後者はWindowsのGUIやポイント数指定のフォントサイズを変更するための設定値。
Windowsは96dpi、Macは72dpiと言われているOS依存の解像度とは後者を指す。
主にベクターグラフィックスエディタのZoom時の操作において、ビットマップとしての1ピクセルでなく見かけ上の1ピクセル(= モニタ上の 1 dot)を 1としたときのデータ上の大きさ。Zoom率によって1スクリーンピクセルの大きさ(量)は変化する。
1スクリーンピクセル = 100*(1/zoom率) pixel
画像データの印刷解像度として用いられる場合は、印刷結果の紙上の実寸値で1インチ当たりに割り当てられる画像ピクセルの個数。
多くのグラフィックスエディタは、印刷解像度を変更すると画像ピクセル数もそれに応じて自動的に変化する(変更前と印刷結果のサイズを等しくするため)。
そうした意味で「画像ピクセル数を200%(ピクセルの総数は400%)に拡大」する事を「150dpi→300dpi」のように書く場合があるが、本来なら印刷解像度を変えても画像ピクセル数は変化しない(印刷結果は当然小さく = 高密度になる)。
また非圧縮・可逆圧縮の画像の印刷解像度だけを変更した場合、ディスク上のサイズ(バイト数)も変化しない。ただしヘッダの情報が異なるためデータハッシュは一致しない。
印刷機の性能として印刷解像度と表記される場合は、用紙1インチ当たりの主走査線数*副走査線数という意味で1200dpi*600dpiなどのように使われる。
印刷結果をモニタ上で原寸大表示する(プリントプレビュ)。
スクリーンdpiを正しく設定した上で、Gimpでは「点に点を対応させる」をoffにしてZoom率を100%にする。
Photoshopでは同じくスクリーンdpiを設定した上で「プリントサイズ」
この機能はデータ印刷解像度に関わらず、用紙設定の寸法で原寸大表示される。
画像上の 1ビットマップピクセルを、モニタ上の 1ドットと同じ大きさで表示する。
通常はZoom率100%。ブラウザで表示している画像も通常はピクセル等倍になる(IEの自動リサイズがoffのとき)。
ピクセル等倍した画像の見かけのサイズは、印刷解像度に関わらず、画像ピクセル数とドットピッチによって決まる。
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