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J 解像度のお話

■ Web用画像の解像度は72? 96?
上にもちょろっと書きましたが、「Web用の画像は72dpiにしましょう」みたいな事を書いているページがまだ偶にあります(dpiの"インチ"が何処を指しているのか分かっていない)。
言わずもがなブラウザで表示できる画像は、svgなどのベクタデータを除けば全てピクセル等倍(IEの無用な機能を除く)、つまりスクリーンdpiで表示しているのですから72dpiとは限りません(その意味ではモニタ機種を限定している事になる)。

印刷解像度の事だとすると、言わんとしている事は「スキャニングしたままのデータやデジカメでファインモードで撮ったデータは、そのままでは見かけ上のサイズもファイル容量も大きすぎるから、印刷解像度と画像ピクセル数がリンクするソフトウェアを使用して72dpiくらいに小さくしてネ」と分かるのですが、blogやWebPage用に画像を作成し、リサイズしてjpgなどで保存するときに、印刷解像度は特に(というか全く)に気にする必要はないのです。

何故ならgif,jpg,pngといった通信を目的とした画像はそもそも印刷向けのフォーマットでないし(なのに最近のコンパクトデジカメは記録枚数を稼ぐために平気でjpgで保存したりする。jpgは元々Joint Photographic Expert Groupが制定した、まだメモリが今より遥かに高価だった時代に、Web用に軽い画像を作るというより少ない容量のメモリに沢山の画像を保存でき、かつ実写写真を鮮やかに見せるために考え出されたフォーマットだが、もはやレガシーフォマットと言っても良いのではないかと個人的には思っている)、その画像を編集・作成したグラフィックスエディタでヘッダに印刷解像度を埋め込んだとしても(というか普通は埋め込まれてますが)、htmlをプリントアウトするには大抵ブラウザを使うことになるし、いちいちpdfなどに変換してレイアウト調整して印刷してくれるような人は極まれでしょう。

また仮に画像単体をユーザーが高品質で印刷しようと思ったら、A4カラーなら画像ピクセル数2976*4210の巨大画像をuploadすることになり、さらにコメントに「この画像は印刷解像度を360dpi、用紙サイズA4タテで印刷してネ」とでも書かなければならない。
もちろんhtmlタグを使用して2976*4210 pixelsの画像のwidth,heightを20%で表示するように書けば(案外ブロードバンドユーザーになら気付かれないかも)、それは印刷解像度と画像ピクセル数がリンクするグラフィックスエディタで印刷解像度72dpiにしたときのサイズと同じになり、見かけのピクセル数はページにフィットするかもしれませんが、結局htmlとしてプリンタに渡せば、それは見かけのピクセル数のままユーザー指定の印刷解像度でプリントアウトされてしまいます。

つまりjpgなんかの余計な情報(例えばPhotoshopで編集したjpgは、設定によってはヘッダにサムネイルなども埋め込まれるのでファイル容量が増える)は、表示品質に影響しないので削って軽くするに越したことはないわけで、印刷解像度もまた然り。これらの情報を削除しつつ、jpgの品質をできるだけ落とさずに再圧縮するユーティリティもあるようです。

これらのファイルの表示(主にブラウザで)は、画像ピクセル数が全てであり、15インチノートでも30インチパネルでも、モニタ画素数を正しく設定してあれば 1 pixelは1 pixel、480 pixelsは480 pixelsで表示されます。
もちろん、ドットピッチによって見かけ上の実寸法は多少変わりますが、他のモニタより小さく表示されるからと言って細部が潰れてしまうような事はありません。


というか根本的に、そもそもこの「72dpi」とか「96dpi」とか言われているOS依存の解像度というのは、画像に関する解像度の事ではなかったのです。

 

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Oct 15 2007