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J Inkscapeの図形スナップと変形

■ Inkscapeのスナッピング(Inkscape 0.46dev+devel, built Nov 11 2007版)

■ まずは設定
このページの内容およびダイアログのスナップショットは、Inkscape 0.46dev+devel, built Nov 11 2007のものです。

0.46ではスナッピング設定が0.45と大きく変わり、設定ダイアログも分かりやすくなりました。

Snapping of (何を?)
Snapping to objects (どこにスナップする?)
設定項目になっています。

ノードスナッピングだけ、あるいはバウンディングボックスのスナッピングだけを使う時には、「どこに」の設定項目がグレーアウトする親切設計。
そして、0.45で散々僕を悩ませたスナップポイントは0.46で廃止され、「何を」の部分が選択ツールでは「選択範囲の角」だけになりました。
これによって、ノードスナッピング・バウンディングボックススナッピングの両方を有効にしていても、選択ツール使用時には選択範囲の角か辺、ノードツール使用時にはノード(と方向点)のみのスナッピングを切り分けて使えるようになりました。

つまり、設定によってはスナップすべき場所が引っ張り合いになってしまう、という事が0.46ではなくなりました 。
グループ化したオブジェクト群のスナッピングを行う際は0.45と同じく選択ツールでしか行えませんが、スナップポイントが廃止されても選択範囲の角が明確にスナップ出来るようになったので、前項に書いた斜め線上へのスナップといった操作は0.46でも行えます。


■ ノードスナッピング
(ノードツールでのスナッピング)

ノードスナップを行う場合は、Snapping of Nodes を有効にします。
すると Snapping to objects の項目のうち、バウンディングボックス関連の項目はグレーアウトします。
必然的に Snap to PathsSnap to Nodes を選ぶ事になりますが、このどちらも無効の場合は「どこに?」が設定されていないのでノードはスナップできません。

Pathsは0.45の説明と同様に、オブジェクトのセグメント上の任意の1点を指します。
Nodesはそのままノードです。グループ化や連結されたオブジェクトでも、そこにノードが存在すればその場所にスナップできます。

0.46では Snap at any distance を有効にしてから無効にしても、閾値が元の値に戻るようになりました。
[0.45] Always Snap -> [0.46] Snap at any distance のようにダイアログの表記が変わりましたが、XMLエディタ上はどちらも変わらず objecttolerance です(値が10000のとき常にスナップ)。
この値はバウンディングボックススナッピングと共通です。

タブを「Snap details」に切り換えると、Include the object's rotation center という項目があります。
これを有効にすると、ノードツール使用時に Snap to nodes が有効のとき、ノードを相手の選択範囲の重心(対角線の中心)にスナップできます。
選択範囲の重心は、グループ化されているオブジェクト群の場合はそのグループ全体に対する選択範囲の重心になります。
■ バウンディングボックスの角
(選択ツールでのスナッピング)

バウンディングボックススナップも同様に、ノード関連の項目はグレーアウトします。
同じく、選択可能な項目がどちらも無効の場合は何処にもスナップしません。

ダイアログの表記は非常に分かりやすくなり、
Snap to bounding box edges
(相手の選択範囲の辺に)

Snap to bounding box corners
(相手の選択範囲の角に)
のようになります。

選択範囲の「角」を相手の選択範囲の「辺上の任意の1点」にスナップすることは出来ますが、選択範囲の「辺」を相手の「辺」にはスナップできません。
つまり、選択ツールを使ってスナップ出来るのは、自分の選択範囲の角が、相手の選択範囲に届いている(スナップ有効半径内にある)ときだけです。

Snap at any distance はノードスナッピングと共通。
0.46では選択範囲の角をノードやセグメントにスナップする事ができなくなりましたが、ストロークなしの捨て矩形を描き -> 選択範囲と一致するようにリサイズ -> パスを連結してノードツールでスナップで出来ないことはないと思います(グループ化してあるオブジェクトは無理)。


■ Snapping to grids
■ Snapping to guides

この2つは思いっきり簡素化されました。「どこに?」の部分が1つしかないので、この項目だけで十分と言えます(to objects の項目は無関係で、グリッドにスナップする場所はマス目の交点だけです)。
この2つの項目を常に有効にしていても、グリッドまたはガイドが非表示のときは無効になるので [Shift+#] や [Shift+|] で表示を切り換えて使うと良いと思います。

Snap at any distance は「常に有効にするか否か」なので、これを無効にしても、ガイドまたはグリッド表示中はスナッピングが有効になります。
つまり、たとえばグリッド表示状態で Node to Node だけを有効にするといった事はできなくなりました。


0.46では左図のように3角形グリッドや6角形グリッドを設定できるようになりましたが、現時点では6角形グリッドにしても4角形グリッドの位置にスナップしてしまいます。


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Nov 2007